外国人材のいろは

在留外国人にやってはいけない日本語指導を徹底解説

一般的に、ホワイトカラー職種で就業している外国人は日本語能力試験(JLPT)でN2以上を取得しています。

しかし、日本でのビジネスの場数を踏んでいるわけではありません。

とくに、非漢字圏の外国人は読み書きを苦手・難しいと感じています。

職場の仲間で、彼らをフォローする必要があります。

絶対にやってはいけない日本語指導

細かすぎる添削はダメ

お客様向けの書類やメールの添削は必須です。

しかし、細かすぎるダメ出しは、外国人のやる気を損ねてしまいます。

ポイントを指摘し、改善につなげるようにしましょう。

発言の機会を奪うのはダメ

うまく伝えられないからといって、本人の発言を全て言い直したりするのはやめましょう。

チャンスを奪ったり、間違えた日本語をおとしめたりすることは絶対にしてはいけません。

大切なのは、現在の本人のレベルで、本人の気持ち・考えをただしく理解しようとする心構えです。

職場で行うべきオススメの日本語指導

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日本語指導のよくある質問(Q&A)

日本語能力が比較的高い高度外国人材でも、ビジネス会話で日本語を使いこなるのは難しいです。

人材ごと個別に対応し、丁寧に指導する必要があります。

【日本語教育をすすめる法的裏付け情報】

2019年6月には「日本語教育の推進に関する法律」が参院本会議を可決、成立しました。

国や自治体、企業が日本語教育を進める責務があることが定められた法律です。

外国人の受け入れをふやしていく国の方針に沿ったものです。

日本語教育を受ける機会が確保されれば、外国人の定着にもつながります。

Q:ビジネス用語を理解していません

A:知識として暗記させましょう

業界用語、ビジネス用語はもちろん、外来語なども、外国人にとっては意味がわかりません。

新入社員向けに書かれている本や資料を読ませたり、職場で頻繁に使用される言葉を整理し、知識として暗記してもらいましょう。

専門的な言葉は
やめましょう

Q:直接的できつい言い方が気になります

A:丁寧語で対応させましょう

ビジネスに有効な敬語の知識は持っていても、日常会話では使いこなせていないことが多いです。

その都度、正しい言い方を指摘することが大事です。

敬語が難しいときは、無理に敬語を使わずに丁寧語で対応させましょう。

まずは丁寧語から

Q:書類作成の精度が低いです

A:時間を取って添削しましょう

書類やメールは、直属の上司が添削するのが一番です。

このときは必ず2回程度は添削の時間を設けましょう。

書類作成の目的と誰宛かを意識しながら作成すると、改善されやすいです。

添削は時間が
かかります

Q:漢字がどうしても苦手です

A:生活/仕事、両方に関わりのある情報で勉強しましょう

非漢字圏の人にとって、漢字を覚えるのは大変困難です。

どうしても職務上必要なら、コツコツと漢字ドリルなどで勉強してもらいましょう。

またNHKのテレビやラジオの日本語教育、Youtube、生活に関する新聞や社内報などの情報を通じて勉強してもらう方法もあります。

漢字の難易度は
非常に高いです

まとめ

今回は、在留外国人にやってはいけない日本語指導について解説させていただきました。

紹介させていただいた事例はケース・バイ・ケースなものもありますが、基本的にこのあたりをおさえておけば問題ありません。

外国人材に活躍いただくためにも、私たちの日本語指導に関して見つめ直していきましょう。